Taco

「軟体と硬体のデザイン」
軟体動物であるタコを本来あるはずのない状態(=立方体という形、硬体)にすることで見たことのない迫力のある画をつくることができた。
この迫力は「生と死」の迫力であるように感じている。

築地市場で活タコをその場で絞めてもらったとき、私たちはこのタコの生死を目の当たりにしてその迫力に圧倒されていた。
食用として市場に並べられたタコであれ、さっきまで生きていたタコのその死の姿に、生々しい生のエネルギーが宿っているように感じられるのだ。
2008.09

Table

「感触の記録」
グラフィックデザインのように、視覚にしか訴えかけない作品でも、五感に触れようとすることは、共感を得る上でとても大切だと思っている。「見る」ことを「感じる」ことに繋げられれば、見るだけでは終わらない次のアクションを誘発できる可能性も高くなる。何よりも、見る人の気持ちに触れたい。それが私の言うエモーショナルで、私の仕事だと思っている。

五感で感じ取らずとも、気分に触れられる作品を作っていきたい。
という思いで五感の象徴をそのままオブジェとして起こし、モチーフとして使用することをレコーデッドの発足時から考えていた。
その構成は、様々なトライの中で一つのカタチになっていったのだが、最終的な採用は白いオブジェを白い液体で汚す、汚すというよりは、洗い流す。プロジェクトのスタートに合わせた気持ちをカタチにした。
2008.08

Tanpopo

「ボックスのデザイン」
テーマは生(LIFE)と巡り合わせ(karma)
タンポポを摘み→イラストを描き→大判で出力→タマゴの黄身とタンポポを乗せ→撮影→ボックスの展開図に配置→大判で出力→パネル加工→カメを手に入れる→ボックスにして撮影

白い紙に書いていく線が、巡り合わせ(縁)でイラストレーションになり、生(LIFE)もまた巡り合わせで生まれ、手元にやってくる。
巡り合わせで出会い、離れ、存在し、カタチになっていく。故意に集めたものは、集められたワケではなく、このボックスに集まったとも考えられる。
世の中にある全てのモノは、まさに巡り合わせがカタチになっていると無理矢理再認識させられた。
結果的には、シンプルにただボックスを撮影しているだけの作品は、そこに誰かが存在していて欲しくなる空間になった。
しかし、部屋にでっかいタマゴが浮いてたら気持ちよくはないか。
2008.06